古墳のまわりを走る
IAF SHOP*では先週から加藤笑平の展覧会「古墳のまわりを走る」が始まっていて、見た人の数はまだそんなに多くないけど、これがなかなか全体的に評判が良い。いつもと同じように絵とインスタレーションで会場を作ってるんやけど、今までよりも何かしっとりした感じになっている(今までは中身が濃いやら迫力ありすぎやらで結果ワチャワチャした展示が多かった)。
俺の感想としては相変わらず絵を描くようにインスタレーションできる男やなぁ、空間全体を使って絵を描いて見る人が絵の中に入っているような感じがするっていうのは、まぁ、かなり好印象ってところかな(諸手を挙げて参りましたって言いたくなる程ではない)。
でもIAFの重鎮である江上さんの評価は俺よりも高いみたいで、「今まで加藤くんのパフォーマンスやキャラクターを面白がったことはあっても展覧会自体を褒めたことはなかったと思うけど、今回は出来過ぎなくらいに良いと思うよ」って言ってて、加藤笑平本人は「本当ですかぁ~?」って戸惑っていた。
展示は今日(6月2日)の夜、明日の昼間、来週木曜日金曜日の夜、そして9日土曜の夜はクロージングイベントでパフォーマンスとライブ、10日が最終日。イベントで会場構成がかなり変わるはずなので、実質今の状態が見れるのは来週の金曜までと思われます。クロージングイベントも楽しみでみんなに来てほしいけど、今の展示も時間がある人には是非見てもらいたいです。
で、そのクロージングイベントなんやけど、清家一平くんが10年振りくらいでIAF SHOP*にやってきます。この前久しぶりに話したけど、お互い年を重ねて、でも変わらないところは変わらずにって感じで良かったです。彼が会場の空気を捕まえながら音を作っていき、加藤笑平がパフォーマンスをする夜になります。
この日のみ有料で、参加費1500円で1ドリンクと軽食が付きます。前もそうやったけど今回も加藤笑平が何かウマイものを作ってくるそうです。お楽しみに。
と、ここまで書いて
加藤笑平のことを全然知らない人のために過去の写真をいくつかと動画を1つ載せることを思いつきました。
これを見てこの作家のことをそれぞれにイメージしてもらえれば、それが加藤笑平です。
そしてその下に今回の展覧会の概要を載せます。最後までご覧ください。
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古墳のまわりを走る
作家名:加藤笑平
会期:2018年5月24日(木)~6月10日(日)
時間:木・金・土曜日18:00-23:00 日曜日13:00‐18:00
※月・火・水曜日は休廊
料金:展示は入場無料。クロージングイベントのみ有料/1500円(1ドリンク・軽食付き)
場所:IAF SHOP*
福岡市中央区薬院3-7-19 2F
TEL:090-5475-5326(佐藤)
〇展覧会内容
画家、インスタレーション作家、パフォーマー、その他諸々の側面を持つ加藤笑平のIAF SHOP*では約3年ぶりとなる展覧会。
今回は新作の平面数点とドローイングの展示。そして会期最終週の6月9日にはパフォーマンスも行う。
◎クロージングイベント
『蠢きとモジュラジャズコラジュ』
パフォーマンス/加藤笑平
サウンドコラージュライブ/清家一平
日時:6月9日[土]19:00~
参加費:1500円(1ドリンク・軽食付き)
◎作家からのコメント
周りを回っているということは、中心がなんとなくわかっている。ここだと思う、けど、中にはなかなかは入れない。掘り下げれば掘り下げるほど、たくさんの発見と驚きがあるというのに、それと同時にやってくる苦労や苦悩の波を想像してしまう。
全ては表裏だけでもないし、目に見えるものと見えないものだけではない。ただ、そういう、名称や呼び名がついて、あたかもそれらが中心に据えられる瞬間があるだけで、そうでないものがほとんどであり、そういうものでこの世界はだいたいできていて、包まれて、気にもとめずに通り過ぎている気がする。
その、「ほとんど」をたまに拾い上げたくなる。
その「中心」だけだと形骸化していくけど、周りに転がってる拾い上げたものたちをたまに愛でたくなる。
だから、想像をありがとう、「古墳」よ。と言いたい。
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