うるさいギャラリー

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シェーンとポールの映画の会

IAF SHOP*、今週はギャラリーの壁紙張替えのため展示は無しです。
なので何かイベントでもって思ってたら、またまたシェーンとポールが映画の会をやるって言ってきました。もう何回目かな、10回目くらい? すっかりお馴染みになった映画好きの2人による映画の会です。金曜土曜にやります。

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IAF SHOP*イベント情報 ■

■ シェーンとポールの映画の会 ■
日時:2010年2月19日[金] 20:00~
特集:松本俊夫
紹介者:Shayne Bowden(オーストラリア出身、ミュージシャン/企画者、IAF SHOP*の常連客)

日時:2010年2月20日[土] 20:00~
特集:若松孝二
紹介者:Paul Blair(スコットランド出身、文芸作品からアクションまで何でもござれの日本映画マニア、IAF SHOP*の常連客)

料金:両日無料
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どなたでもお気軽にどうぞ。途中入退場もOKです。
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by iaf_satokei | 2010-02-18 03:39 | Comments(1)

LANDSCAPE INTO LOVE

IAF SHOP*で先週今週と2週間行われている展覧会は、イムズの8階にある三菱地所アルティアムで開催中の「Brand New Valentine」の関連企画。
市内数ヶ所のギャラリーでバレンタインデーにちなんだ企画を同時期に開催しようというもので、アルティアムのディレクターの池澤くんが持ち込んできて、俺はいまいちピンと来なかったんだけど(モテたことがないからだな、きっと)、スタッフの生島国宜が「面白い。やりましょう。俺が何か考えます。」って言って、「福岡で一番ロマンチックな作家、尾中俊介を引っ張り出して来ます。」ってなって、任せてたらいつの間にか動き始めてて、結果(俺は無理だろうって思ってた)、尾中くんも何故かノリノリで乗っかってきてっていう流れで開催に至った展覧会。
バレンタインデーにちなんだ企画っていっても、ここはそれ、IAF SHOP*だし、尾中俊介だし、商業的な意味でのバレンタインとはかけ離れた、ラジカルでハードコアな「愛」となってます。



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LANDSCAPE INTO LOVE
作 家:尾中俊介
期 間:2010年2月4日[木]-2月14日[日]
休廊日:月・火・水曜日休廊
時 間:18:00-23:00(日曜13:00-18:00)
料 金:無料
場 所:IAF SHOP*(福岡市中央区薬院3-7-19-2F)
問合せ:090-5475-5326(佐藤)

◎展覧会内容
Calamari Inc.のデザイナーで、昨年、詩集「CUL-DE-SAC」を上梓した詩人でもある尾中俊介が長篇詩を展示。
人と作品が出会う場所としての「展示空間」を「束の間の書物」と捉え、そこに「非情な風景」を描くことで見出される不格好な「愛=出会い」。


明日、
あなたと出会った、
再び、
はじめて。

たとえば、
白い展示空間に、
あらかじめ書かれたテキストが、
再び、
風景として描かれる。

晒された間は、
書物として丁寧に開かれるが、
別の間によって、
乱暴に閉じられてしまう。

憶い出す限りにおいて、
描かれた風景に似た、
しかしまったく異なる制度の明日、
あなたと出会った、
みたび、
かろうじて。


◎作家プロフィール
尾中俊介
1975年山口県宇部市生。詩人。グラフィックデザイナー。福岡市在住。2003年までフリーペーパー「rude chair」や「Wasteland」(荒地出版社)誌上にて詩篇を発表。2004年福岡市博多区に「アートスペース・テトラ」を共同設立。写真展シリーズ「ACCORDING TO WHAT」の企画に携わる。2007年に「Calamari Inc./カラマリ・インク」を田中慶二と共に設けデザイン業を営む。2009年第一詩集「CUL-DE-SAC」(みぞめ書堂)を発表。


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尾中俊介は詩人である。詩人が詩の展覧会を開く。ぱっと聞くと別に変ではないような気もするけど、詩の“展示”って何だろう。詩を飾ることかな。プリントアウトか何かして。それとも言葉をいっさい使わずにインスタレーションか何かで詩の情景を表すのかな。うーんどうなんだろう。可能っちゃ可能のような不可能っちゃ不可能のような。
・・・っていう俺の漠然としたイメージを見事にスッキリさせてくれる、詩人が詩を“展示”するっていうことの答えを出してくれている。

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この展示は、いったんギャラリーの壁紙を剥いでしまって、そこに現れた過去の展示物の残像の中に、彼の作品である詩を、壁を削って刻み付けていく、というやり方で表されている。
俺がこれを見て一番に感じたのは、グラフィティみたいだな、だった。
雑多な壁に言葉が浮かんでいる様子も、夜な夜な現れては壁に文字を刻み付けていく姿も、グラフィティライターたちの所作に似ていると思った。
そうやって見ると、展示空間そのものも十分に美しい。

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しかし尾中俊介は詩人である。見に来た人たちにも彼の詩を読んでほしい。しかし残念ながら先週は半ば公開制作のようなカタチとなった。俺は頑張って制作している尾中くんを見てほしいワケではない。先週が展示に耐えない酷い様子だったということではないけど、言葉を扱う作家だから、その言葉を受け取ってほしいと思う。
もし先週来た人で、今週も時間がとれる人は是非もう一度見に来てください。土曜日にはパーティってほどでもないけどみんなで集まろうかっていう話もしています。

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何度も言うが尾中俊介は詩人である。今回も詩の“展示”をしている。これは彼にとって一つの経験である。やってみないと分からないことがあるからやってみる。でもあくまで本職である詩作へのフィードバックのために何か起こればラッキーだ、ってことであるし、それが正しいと思う。さっき言葉を扱う作家だから、その言葉を受け取ってほしいって書いたけど、今回の展示が終わっても彼の詩にふれることはできる。
彼の第一詩集「CUL-DE-SAC」が刊行されているからだ。もちろんIAFでも売っている。是非読んでほしい。

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「CUL-DE-SAC」、良い作品です。とても読み応えがあった。彼がこの十何年かのあいだ言葉と格闘してきた結果、いや結果というか格闘そのものが現れていると言ったほうがいいかも。きっと詩人というのは、こういう格闘の末、言葉そのものが立ち上がってくることを強く望むんだろうなぁ。
この「CUL-DE-SAC」は、言葉そのものに向かうために、格闘する自分を一旦さらけ出して、その後で突き放したような作品です。結果、凛とした佇まいになっています。

そしてこの大事な第一詩集に“袋小路”ってタイトルを付ける尾中俊介は生島国宜が言うとおり確かにロマンチックな男です。

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しかしまぁ、詩っていうのもやっかいだよなぁ、世に伝わる詩のイメージは、何というかポエムな感じで、やたら感情的で感動を押し付ける、しかもそれを良しとする気持ち悪いジャンルだもんなぁ。
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by iaf_satokei | 2010-02-11 11:16 | Comments(0)