人気ブログランキング | 話題のタグを見る

うるさいギャラリー

考える事 脳で、身体で、精神で

やって来ました! IAF SHOP*で今年やった作家の中で、もしかしたら一番ヤバいかもしれないアーティストが。
はるばる奈良からお越しになられたその作家の名前は大橋範子。

大橋さんは8月にやった中嶋雄二さんの展覧会を熊本の天草在郷美術館の加藤笑平とともに企画した人で、もともとは加藤笑平を奈良に呼んだのが縁でそれからずっといろいろ活動をともにしているらしい。今回の作品も天草に月1回づつくらい通って滞在制作したもので、天草の山から切り出した楠を使った彫刻作品がかなりの存在感でもって置かれていた。
でも俺の印象としては(今まで資料とか見せてもらったりいろいろ話したりした)彼女はモノとしての作品もキチッと作る人だけれども、加藤笑平と同じく表現手段のもっとも大事なところに身体表現、パフォーマンスを置いている人なのではないだろうか。簡単に言えばパフォーマンスを主体とした美術家、ということになると思うけど、本人としてはどう考えているのか聞いてみたい。

IAFでの展示は今日はまだ作業中なのではっきりとは分からないので、天草在郷美術館での展示風景の写真と過去に行ったパフォーマンスの写真を載せてみる。


考える事  脳で、身体で、精神で_f0190988_1334923.jpg



考える事  脳で、身体で、精神で_f0190988_1341324.jpg


考える事  脳で、身体で、精神で_f0190988_1342583.jpg


考える事  脳で、身体で、精神で_f0190988_1343588.jpg



で、ここから下がこの展覧会の詳細なんやけど、今回は長いです。何故なら関連イベントがスゴイから。
なんと、映画『ダダッ子貫ちゃん』の上映会が決まりました!
一番下にフライヤーの画像が載ってます。

----------------------------------
考える事 脳で、身体で、精神で
Thinking in a brain. in a body. in a spirit.
作家名:大橋範子
期 間:2011年10月20日[木]-11月6日[日]
時 間:木・金18:00-23:00 土・日13:00-21:00
休廊日:月・火・水曜日休廊
料 金:無料
場 所:IAF SHOP*(福岡市中央区薬院3-7-19-2F)
問合せ:090-5475-5326(佐藤)
大橋範子HP:http://no0atelier.exblog.jp/

◎展覧会内容
奈良県在住の作家、大橋範子の福岡初個展。また作家にとって関西以外での初の発表となる。2009年に撮影した「カンガエルコト」と叫びながらひたすら川に飛び込むパフォーマンス映像作品を基に、現在熊本県の天草市で滞在制作している木彫、オブジェの3作品で展覧会を構成する。なお、オープニングイベントではここ数年活動の中心であったパフォーマンスを行う。

◎作家からのコメント
行為であっても、木彫であっても、ただのゴミであっても、私の作品には変わりありませんが、やはり私は「行為」を一番信じている様で、今は奈良から天草に通い楠の木を彫っています。それともうひとつ、人間の可能性を信じています。自分の美術の活動がこれらに根差していたら良いと思っています。

◎関連イベントその1
10月22日[土] 19:00よりパフォーマンス&オープニングパーティ
参加費700円(1ドリンク・軽食付き)

◎関連イベントその2
映画『ダダッ子貫ちゃん』上映会
(2011年,DV,93分,竹村正人監督)

2010年10月、糸井貫二氏(ダダカン)を訪ねて仙台の鬼放舎を訪問した竹村正人氏と京谷氏。その際の記録映像と竹村氏による鬼放舎訪問報告。アーティストダダカン氏の生活と芸術活動、パフォーマンスが伺える。上映後監督竹村正人氏を交えてアフタートークを行う。
なお、上映に先立って(この人たちも加藤笑平の紹介なのだが)zotoという朗読、音楽を基調としたフリースタイル実験ユニットのライブパフォーマンスも行われる。

日 時:11月4日[金] 上映開始19:30 (zotoのライブは18:00~)
参加費:投げ銭制
場 所:IAF SHOP*(福岡市中央区薬院3-7-19-2F)
問合せ:090-5475-5326(佐藤)
竹村正人監督HP:http://okabar.exblog.jp/
zoto(ゾト):
http://www.youtube.com/watch?v=2lx2dCGDwmI

◎映画の内容
美術評論家ヨシダ・ヨシエ氏をして「日本で唯一のダダイスト」と言わしめた伝説の芸術家、ダダカン(糸井貫二)。
彼は91歳になる今もなお健在であり、コルチカムの花が咲く小さな家に独り静かに暮らしている。2010年の秋のある日、そんな彼に憧れていたふたりの詩人が、念願の邂逅を果たすべく仙台の地にバスを降りた。そして・・・。
タダの会話が次第にダダの対話へと生成してゆく、その過程を淡々と記録したドキュメンタリー。

●参考文献
この映画はダダカン氏について説明する映画ではないので、ダダカン氏について知りたい方は以下の参考文献を予めご覧くださいますようお願い致します。
①竹熊健太郎『篦棒な人々』(河出文庫、2007)
はじめてダダカン氏にインタビューした感動の書物です。
②椹木野依『戦争と万博』(美術出版社、2005)
はじめて美術史の中にダダカン氏の行動芸術を位置づけた感動の書物です。
③黒ダライ児『肉体のアナーキズム』(grambooks、2010)
これまで批評家がみんな逃げていた、パフォーマンス芸術の戦後史をはじめてまとめた画期的にして感動の書物。まさに黒いバイブル。
④『あいだ』153号 特集 今こそ糸井貫二(2008)
ダダカン氏の回顧展を契機に行われたシンポジウムなどをまとめたもの。


考える事  脳で、身体で、精神で_f0190988_134592.jpg


----------------------------------

特に22日(土)のパフォーマンスと11月4日(金)のライブと上映会には何としてもみんなに来てほしい。遠くからはるばるやって来てくれる人たちなので、できるだけ多くの福岡の人たちと出会ってもらいたいのです。
by iaf_satokei | 2011-10-20 01:40 | Comments(0)