うるさいギャラリー

重見 愛 個展

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重見 愛 個展
作 家:重見 愛
期 間:2010年7月29日[木]-8月15日[日]
休廊日:月・火・水曜日休廊
時 間:18:00-23:00(日曜13:00-18:00)
料 金:無料

◎展覧会内容
福岡在住。大学で絵画を専攻し、作風としては、コンポジションを大切にした抽象画を制作する。特に最近はアクリル絵具を数十回重ね塗りし、それを磨いたり削ったりすることで生まれる質感を重視した作品を作っている。本展でも絵具の密度が高いもの、目の細かさに注目した平面を展示。

◎関連イベント
8月14日[土]19:00よりクロージング・パーティ。参加費700円(1ドリンク、軽食付き)
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IAF SHOP*で今週日曜まで開催中の展覧会はまったく正統派の絵画展。展覧会らしい展覧会というのはこういうもののことを言います。
さて、その展覧会に対する俺の評価ですが、
感性に全てを委ねるのではなく、感性プラス理性というか、抽象絵画を抽象絵画として成立させるために必要な自制的で困難な作業をしっかりとやり、しかもその技術が素晴らしく、良い効果をもたらしている。見るほうとしても作品ひとつひとつの表情の違いや、筆跡ならぬ磨き跡から作家の想いを想像する、というような作品に入っていく感覚を得られやすい作品として、高い評価を与えられる展覧会である。
といったところでしょうか。

これはとても真面目に書いたものだし嘘も言ってない、言ってないけど無難な文章。何故こんな無難なことを1回書いてみたかというと、冒頭にも書いた展覧会らしい展覧会というのはこういう感じでおさまってしまうもののような気がするから。せっかくIAFでやるならこれよりももう少し先まで行ってみたいと思わないかい。
ということで、これは本人にも何回も言ってしまったことなんだけど、「とても良いと思うけど今ひとつ自分の中でビシッとこない」。これが正直な感想で、「技術とは作家の感性を補完するものなのか」「見る者に説得力として伝わるのか言い訳として伝わるのか」。これが作家への問いかけです。本当に何回も言ってしまいました。

もちろんこういう話は、この作品たちに俺が興味を持ったからこそできるのもので、俺は長いこといろんな人の作品を見てきので、ただその時の感じ方だけでなく、作品を読み解くという楽しみ方も分かるつもりだし、今回も両方のやり方を十分楽しませてもらえました。
正直、他の作家もこれを見て自分の仕事と比べてみたらいいのに、みんな作家を名乗るのなら彼の作品を見ても自分はこれよりもちゃんとしていると言えるようになってもらいたい、と思ったし、


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この写真を見ただけで美術好きな人ならじっくり見たいと思うだろうし、実際、見たいろんな人からそれこそいろいろ言われてた。
これは今後の彼の仕事に繋がっていくと思う。
今後の彼の作品が俺をびっくりさせてくれることを願ってます。

あと、他の作家たちにもよく思うことなんだけど、こういう仕事を執念深く続けられること、それ自体がうらやましいです。
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by iaf_satokei | 2010-08-12 17:13 | Comments(0)